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冷蔵庫の霜取り手順5ステップ!NG行動や霜がつかない機種の選び方

冷蔵庫の霜取り手順5ステップ!NG行動や霜がつかない機種の選び方

「冷凍室の奥に氷の塊ができている」「製氷スペースに霜がびっしり」とお困りではありませんか?
冷凍室や冷蔵庫の製氷スペースに付いた霜を無理に削り落とそうとすると、故障や怪我につながる恐れがあります。

この記事では、家電のプロの視点から安全な霜取りの手順5ステップと、絶対にやってはいけないNG行為を分かりやすく解説します。

さらに、そもそもなぜ霜ができるのか、霜取りの手間がかからない冷蔵庫の選び方まで網羅しました。
正しく安全に霜を取り除き、手間のない快適な生活のガイドとしてお役立てください。

いま困っている人へ!安全な冷蔵庫の霜取り手順5ステップ

冷蔵庫の霜取りは、力任せに行うのではなく「時間をかけて自然に溶かす」のが基本ルールです。
霜を放置するリスクを理解し、準備から復旧までの安全な手順を5つのステップで順に確認していきましょう。

霜を放置するとどうなる?

冷蔵庫に付いた霜をそのままにしておくと、以下のような悪影響が生じます。

冷えが悪くなり電気代が跳ね上がる

霜が断熱材の役割を果たしてしまい、冷却効率が著しく低下します。
庫内を無理に冷やし続けるためコンプレッサーがフル稼働し、電気代が跳ね上がります。

冷蔵庫のスペースが圧迫される

霜がどんどん成長して分厚い氷の塊になると、食品を入れるスペースや引き出しの開閉空間を狭めてしまいます。

負荷がかかり故障の原因になる

過剰な負担がかかり続けることでコンプレッサーなどに負荷がかかり、冷蔵庫の寿命を縮めたり故障を引き起こしたりする恐れがあります。

無理な力を行使せず、次項の5ステップに沿って安全に霜を取り除いてください。

ステップ1:電源を抜いて中身をクーラーボックスなどへ移動する

作業を始める前に、必ず冷蔵庫の電源プラグをコンセントから抜いてください。
庫内の食品は、保冷剤を入れたクーラーボックスなどに一時的に避難させます。

冬場であれば暖房の入っていない部屋にまとめるのもよいですが、アイスクリームなど凍った状態を保ちたいものが入っている場合は、食品を消費したタイミングで霜取りを行うのがおすすめです。

ステップ2:扉を開けて自然解凍を待つ

冷蔵庫や冷凍庫の扉を全開にし、室温でじっくり霜が溶けるのを待ちます。

この際に最も重要になるのが「床の水漏れ対策」です。大量の霜が溶けて床にあふれるのを防ぐため、以下の準備を徹底してください。

  • 霜の直下に大きめのトレーやボウルを置いて水滴を受ける
  • 冷蔵庫の下や周囲にバスタオルなどを敷く
  • 庫内底面の水受けスペースや扉付近にもタオルを敷いておく

室温にもよりますが、完全に溶けきるまで2時間〜半日程度かかります。

ステップ3:ぬるま湯で濡らしたタオルでやさしく拭き取る

霜が小さくなり、壁面などから浮き上がってきたら、40℃前後のぬるま湯で濡らして固く絞ったタオルをあてがうと、熱で霜が剥がれやすくなります。

浮いた氷の塊は手でやさしく取り除き、強引に掻き取らないようにしてください。
なお、うっすらと霜が付いている程度なら、電源を切った後にこのステップから作業を開始しても問題ありません。

ステップ4:庫内の水分を完全に乾かす

霜を取り除いた後は、乾いた清潔なタオルで扉部のパッキンの溝や壁面、棚の水分を完璧に拭き取ります。

パッキンや庫内に水分が残ったまま電源を入れると、再び霜ができる原因になります。
タオルで拭いた後は扉をしばらく開けっ放しにして、冷蔵庫や冷凍庫の隅々までしっかり乾燥させてください。

ステップ5:電源を入れて十分冷えてから食品を戻す

清掃が終わったら扉を閉めて、電源プラグをコンセントに差し込みますが、食品を戻すのはもう少し後です。

冷蔵庫が冷え切る前に食品を戻すと、庫内の温度が上がり結露が発生し、再び霜ができる原因になります。
電源投入から30分〜1時間ほど待ち、しっかり冷えたことを確認してから食品を戻してください。

危険!故障や事故の原因になる霜取り方法

霜取りには時間がかかりますが、短気を起こして以下のような方法をとると、冷蔵庫を破損させる危険があります。

ドライバーなどで強引に削る

早く溶かそうとドライバーや包丁などで、固まりになった霜を突く行為は最も危険です。

霜が付く冷却パネルの裏側には、冷媒ガスが通る細いパイプが走っており、ドライバーなどの先端で傷つけると、冷媒ガスが漏れ出して修復不可能な故障につながります。
レンタル品や賃貸住宅の備品の場合、賠償・弁済が発生する恐れもあります。

ドライヤーの熱風を当てる

手っ取り早く温めようとドライヤーの熱風を当てる行為も危険なため避けてください。 

冷蔵庫の壁面や棚は熱に弱いプラスチックで作られています。ドライヤーの熱風を至近距離で当て続けると、プラスチックが変形・亀裂を起こし、扉が閉まらなくなるなどの不具合を引き起こします。

熱湯を直接かける

霜の固まりを溶かそうと、熱湯を直接かけるのもNGです。

急激な温度変化により、庫内の樹脂材やガラス棚が割れるリスクがあります。
一気に溶けた霜の固まりと大量のお湯により、床一面が水浸しになるリスクもあります。

そもそもなぜ霜ができる?「直冷式」と「ファン式」の冷却メカニズム

「そもそも冷蔵庫や冷凍室になぜ霜が付くの?」と疑問に思う方も多いはずです。
ここからは庫内に霜が発生する仕組みと、霜が発生しやすい・しにくい冷蔵庫の違いについて解説します。

霜ができる主な原因は「庫内に入った空気中の湿気」

霜の正体は、空気中に含まれる水分(水蒸気)が冷やされて凍りついたものです。

扉の開閉時に庫内に入った湿った空気や、温かい食品から出る蒸気が冷却部分に触れることで結露し、それが何度も重なって分厚い氷の塊に成長します。

霜がつきやすい「直冷式」と、自動で処理する「ファン式」

冷蔵庫には大きく分けて「直冷式」と「ファン式(間冷式)」の2つの冷却方式があり、霜の付きやすさはここで決まります。

項目直冷式ファン式(間冷式)
冷却の仕組み庫内の壁面などに仕込まれた冷却器で直接冷やす庫外で作った冷風をファンで循環させる
霜つき湿気が冷却器に触れて結露し、霜の固まりを形成するヒーターが自動で周期的に溶かすため霜が付かない
主な用途100L前後の小型・安価な冷蔵庫150L以上の中大型や最新の単身用モデル

100L前後の格安な小型冷蔵庫や、一人暮らし向けのセット商品に多いのが「直冷式」です。
直冷式は構造上、使っているうちに必ず霜が発生する仕組みになっています。

「霜取り機能付き」に注意!直冷式の手動・半自動霜取りとは?

カタログやスペック表に「霜取り機能:手動」「半自動霜取り」と書かれている場合があります。

これを見て、自動で霜を溶かしてくれることを期待してはいけません。
直冷式における手動・半自動の霜取りとは、ボタン操作やダイヤルオフによって一時的に冷却をストップ(または解凍)させる仕組みを指します。

溶けた霜の水捨てや乾拭き作業は、結局人間が手作業で行う必要があります。
手間のないタイプを探しているなら「ファン式(間冷式・自動防霜)」と明記されたモデルを選んでください。

直冷式・ファン式どちらを選ぶ?メリットとデメリット

霜取りの苦労をご存じの方は、直冷式の冷蔵庫の存在意義を疑うかもしれませんが、直冷式にも明確なメリットがあります。
双方のメリット・デメリットを比較してみましょう。

直冷式(霜が付く):価格の安さとコンパクトさが魅力

直冷式の最大の強みは「本体価格の安さ」「省スペースさ」「音の静かさ」です。

直冷式の冷蔵庫にはファンや自動解凍ヒーターなどの複雑な部品が使われていないため、製造コストが安く、サイズも非常にコンパクトになります。
また、ファンが回らないため運転音が静かなのもメリットです。

「とにかく初期費用を抑えたい」「狭いスペースに置きたい」「ワンルームだから静かな冷蔵庫がいい」という場合には選択肢に入ります。

ファン式(霜が付かない):手間のなさ・冷却性能の高さが魅力

ファン式の最大の強みは、なんと言っても「霜取りの手間がゼロになること」です。

周期的に内部ヒーターが作動して自動で霜を処理するため、手作業での水捨てや拭き取りは不要です。
冷風を全体に循環させるため庫内の温度ムラが少なく、食品を効率よく冷やせます。

デメリットは、直冷式に比べて販売価格やレンタル料金がやや高く、本体サイズも一回り大きくなる点です。
ワンルームでは、ファンが回転する音が気になる可能性もあります。

ファン式冷蔵庫に霜が発生するケース

自動霜取り機能を備えたファン式の冷蔵庫にも、庫内や吹き出し口に霜や氷が発生することがあります。
パーツの劣化や故障のサインである可能性が高いため、注意が必要です。

ドアパッキン(ゴム)の劣化

扉部のパッキンに汚れが挟まっていたり、経年劣化で変形・破損して隙間ができると、そこから外の湿った空気が常時侵入し、冷風の吹き出し口付近に霜を発生させます。

パッキンの交換費用は扉の大きさにより異なりますが、11,000~24,000円ほどかかる場合があります。
購入からどれくらい経っているかを考えて、修理するか判断してください。

扉の半開き・開閉過多

パッキンに問題がなくても、扉が完全に閉まっていなかったり、頻繁に開け閉めしたりすると庫内に結露が生じ、自動霜取り処理が追いつかずに霜化します。

半開き防止用のストッパーやアラームを購入して、後付けするのもよいでしょう。

冷気吹き出し口の塞ぎすぎ

奥にある冷気の吹き出し口の前に大量の食品を詰め込むと、冷風の循環が滞り、吹き出し口周辺に霜が集中して付着します。

冷気吹き出し口は、主に冷蔵室や冷凍室の天井付近にあるため、塞がないよう意識してください。

霜取り装置の故障

内部の霜取り用ヒーターや制御基板、温度センサーが故障すると、自動霜取りサイクルが作動しなくなり、冷却器自体が氷で目詰まりを起こします。

「急に冷えが悪くなった」「奥から異音がする」などの症状を伴う場合は、故障の可能性が高いため、メーカーのサービスセンターなどに相談してください。 

ライフスタイルや予算に合わせた選び方の基準

比較項目直冷式が向いている人ファン式が向いている人
予算とにかく初期費用を最優先で抑えたい方少しくらい高くても霜取りのストレスから解放されたい方
手間の許容度数カ月に一度の霜取り作業(水捨て・拭き取り)が苦にならない方霜取り作業の手間をゼロにしたい方
自炊の頻度外食中心で冷蔵庫をあまり使わない方自炊が多く、冷凍食品や作り置きをストックしたい方
設置場所設置スペースが限られている狭いお部屋一般的な冷蔵庫設置スペースが確保できるお部屋
設置空間ワンルームなど寝室と同じ空間に設置する方(静音性重視)キッチンスペースと居室(寝室)が分かれているお部屋

霜取りのストレスをゼロにしたいなら「ファン式」を

数カ月に一度、食品をすべて出し、床を濡らしながら拭き掃除をする手間を考えると、少し予算を足してでも「ファン式」を選ぶ価値は十分にあります。

自炊が多い・手間に時間をかけたくない人は「ファン式」がおすすめ

自炊をする方や忙しい社会人・学生にとって、冷凍室が氷で圧迫されて食品が入らなくなったり、霜取りのために半日潰されたりするのは大きなストレスです。

日々の家事の負担を減らし、快適な暮らしを送りたいのであれば、最初から「ファン式」の冷蔵庫を検討するのがおすすめです。 

購入・レンタルどちらの場合も「ファン式」の表記をチェック

冷蔵庫を購入するときはもちろん、家電レンタルサービスを利用する場合も、製品スペックの「冷却方式」を必ず確認しましょう。

安さだけで適当な格安セットを選んでしまうと、直冷式が届いて後から霜取りに悩まされることになりかねません。
事前にスペック表で「ファン式」または「間冷式」と書かれているかをしっかりチェックしてください。

まとめ

冷蔵庫に霜ができてしまったら、無理に道具で削ったり熱風を当てたりせず、電源を抜いて時間をかけて、自然解凍で安全に取り除くのが正解です。

「毎回電源を抜いて床を濡らしながら掃除するのが苦痛」「頻繁な霜取りから解放されたい」と感じているなら、自動で霜を処理してくれる「ファン式」の冷蔵庫へ切り替えるのが一番の解決策です。

とはいえ、「ファン式に買い替えたいけれど、購入費用が高くて躊躇してしまう」「短い一人暮らしのために高い家電を買うのは勿体ない」という方も多いはず。
そのような場合は、購入だけでなく「初期費用を抑えて必要な期間だけ借りる」という家電レンタルも賢い選択肢の一つです。

通常の使用範囲での故障や不具合であれば、月額料金の範囲内で修理・交換などの補償が受けられるため、購入後の故障リスクが気になる方にも安心です。 

一人暮らしや転勤など、ライフスタイルに合わせた最適な冷蔵庫選びに、ぜひファストレンタルをお役立てください。

監修者

黒田 真一