ドラム式洗濯機を「二度と買わない」と感じる理由とは?

ドラム式洗濯機を二度と買わないと感じる理由は使い方や住環境、事前のイメージとのズレなどさまざまです。
ここでは一般的に挙げられることが多い理由をいくつか紹介していきます。
初期費用と維持費が高い
ドラム式洗濯機の本体価格は30万円を超えるものも多く、決して安い買い物ではありません。
しかし、設計上の標準使用期間(一般的な使用条件の下で使用した場合に安全に使用することができる期間)は縦型洗濯機とほぼ変わらず、7~10年程度が目安とされています。
つまり、本体価格が2倍以上もするのに、使える年数は変わらないということです。
この価格差を「コストパフォーマンスが悪い」と感じる方は多いでしょう。
| 項目 | ドラム式洗濯機 | 縦型洗濯機 |
|---|---|---|
| 本体価格 | 約20万〜35万円 | 約5万〜15万円 |
| 設計上の標準使用期間 | 約7〜10年 | 約7〜10年 |
| 1年あたりの本体コスト | 約2万〜5万円 | 約7,000〜2万円 |
| 修理費用の目安 | 数万円〜10万円超 | 数千円〜数万円 |
また、ドラム式洗濯機は構造が複雑なため、一度故障が発生すると修理費用が数万円単位になることもあります。
特に乾燥機能の中核部分や駆動系のトラブルでは、買い替えを検討せざるを得ないほどの出費になるケースも。
さらにメーカーの部品保有期間を過ぎたタイミングで不具合が起きた場合は、高価な製品であるにもかかわらず修理自体ができず、廃棄になってしまうケースも少なくありません。
この「使い捨て感」も、ユーザーに強い後悔を抱かせる要因となっています。
洗浄力が弱い
ドラム式は少ない水でたたき洗いをする仕組みのため、大量の水で洗濯物をかき回す縦型に比べると、泥汚れや皮脂汚れ、食べこぼしなどの頑固な汚れに対する洗浄力が劣るといわれています。
そのため頑固な汚れは手洗いで予洗いしたり、漂白剤を使ったりと結局二度手間になってしまうことも少なくありません。
使い勝手が合わない
ドラム式の構造によって「使い勝手が合わない」と感じることもあります。
- 洗濯中に衣類を追加できない機種が多く、洗い忘れに気づいても対処できない
- 重い洗濯物を前面から出し入れするので腰に負担がかかる
- ドラム内部が見えにくく、小物が残っていないか確認しづらい
- ドアを開けっ放しにしておくとスペースを取る など
ひとつひとつは小さな不満でも、毎日の洗濯で積み重なると大きなストレスになります。
その結果「二度と買わない」という強い拒否感につながってしまうのです。
メンテナンスの手間がかかる
ドラム式洗濯機、特に乾燥機能付きのモデルは、定期的なメンテナンスが欠かせません。
| お手入れ箇所 | お手入れの頻度目安 | お手入れの方法 |
|---|---|---|
| 洗剤投入ケース | 1~2週間に1回 | ケースを取り外し、水またはぬるま湯で洗剤カスを洗い流す。汚れがひどい場合は歯ブラシなどで軽くこする |
| ドアパッキン(ゴム部分) | 1週間に1回 | 乾いた布や固く絞った布で水分・糸くず・汚れを拭き取る |
| ドラム槽(洗濯槽) | 1~2か月に1回 | 洗濯槽クリーナー(メーカー推奨品)を使用し、槽洗浄コースまたは標準コースで洗浄 |
| 乾燥フィルター | 使用のたび | フィルターを取り外し、付着したホコリや糸くずを手や掃除機で除去 |
| 排水フィルター | 1か月に1回 | フィルターを外し、溜まったゴミ・髪の毛・異物を取り除いて水洗い |
| 本体外側・操作パネル | 汚れが気になったとき | 柔らかい布で乾拭き、または薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き取り |
| 排水口・排水ホース | 半年~1年に1回 | 排水口のゴミ受けを清掃し、詰まりや異臭がないか確認 |
縦型よりメンテナンス箇所が多いうえに、お手入れを怠ると性能低下や故障の原因になってしまうのが厄介なところです。
家事や育児、仕事で忙しい人には特に、上記のようなお手入れが負担に感じられることも多いでしょう。
乾燥機能に不満を感じる
ドラム式の最大の魅力である乾燥機能ですが、実際に使ってみると期待とのギャップを感じる人も多いようです。
- 乾燥時間が思ったより長い
- 電気代が高くつく
- 洗濯物を一度に全部乾燥できないこともある
また、縮みや傷みが出やすいデリケートな素材は結局乾燥前に取り出して干す必要があるため「洗濯から乾燥まで全自動」とはいかない場合もあります。
衣類を選り分ける作業が増えてしまった結果、結局は縦型洗濯機とほとんど変わらない使い方になってしまい「想像していたほど便利ではなかった」と購入を後悔するケースもあるようです。
設置や搬入が難しい
ドラム式洗濯機はサイズや重量が大きいため「置けるかどうか」だけで判断すると、実際の使用時に強いストレスを感じてしまうケースがあります。
具体的には、次のような問題が起こりがちです。
- 扉を全開にするためのスペースで、洗面所の通路が塞がってしまう
- 壁や洗面台に扉が当たり洗濯物の出し入れがしにくくなる
- 本体の高さと蛇口の位置が干渉し、奥まで設置できない
- 蛇口の位置変更など、追加工事が必要になり想定外の費用がかかる
- 本体重量が80kg前後と重く、設置後に排水口の掃除やメンテナンスが行いにくい
- 設置スペースに収まっても、玄関や廊下、曲がり角、洗面所入口の幅が足りず搬入できない
このように、ドラム式洗濯機は「設置できるか」だけでなく「日常的に使いやすいか」「メンテナンスまで無理なく行えるか」まで考慮して選ぶ必要があります。
縦型洗濯機と比べて求められる空間条件が厳しいため、事前確認を怠ると、設置後に後悔につながりやすい点には注意が必要です。
ドラム式洗濯機の後悔しない選び方

「二度と買わない」といわれることもあるドラム式洗濯機ですが、選び方次第で満足度は大きく変わってきます。
以下を参考に、自分の生活に合った機種を選びましょう。
容量は家族構成とライフスタイルで決める
ドラム式洗濯機の容量は、世帯人数を目安に考えるのが基本です。
まずは、人数別の容量目安を確認しておきましょう。
| 世帯人数・生活スタイル | 洗濯容量の目安 | 乾燥容量の目安 |
|---|---|---|
| 一人暮らし | 7〜8kg | 3〜4kg |
| 二人暮らし | 9〜10kg | 5〜6kg |
| 3人家族 | 10〜11kg | 5〜6kg |
| 4人家族以上 | 11〜12kg以上 | 6kg以上 |
| 共働き・まとめ洗い中心 | 10kg以上 | 6kg前後 |
ただし毎日こまめに洗うのか、数日分をまとめて洗うのかで必要な容量は変わります。
まとめ洗いが多い場合は、人数目安よりワンサイズ大きめを選ぶ方が余裕を持って使えるでしょう。
また、ドラム式洗濯機は、洗濯容量と乾燥容量が同じではありません。
洗濯容量だけで選ぶと「一度で乾燥しきれない」という不満につながりやすいため注意してください。
乾燥機能を頻繁に使う予定なら、乾燥容量を基準に選ぶことをおすすめします。
乾燥方式はコストと性能で比較する
ドラム式洗濯機の乾燥方式には、主に「ヒートポンプ式」と「ヒーター式(排気式)」の2種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の優先順位に合わせて選びましょう。
| 方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ヒートポンプ式 | ・低温で乾燥させるため衣類が傷みにくい ・消費電力が抑えられ、乾燥の電気代が比較的安い ・排気の熱や湿気が少なく、室温が上がりにくい | ・本体価格が高め ・構造が複雑で、フィルターや熱交換器まわりの手入れ不足で乾燥性能が落ちることも ・低温乾燥のため、条件によっては乾燥時間が長くなる場合がある |
| ヒーター式(排気式) | ・構造が比較的シンプルで価格が控えめ ・高温の温風で乾かすため、乾燥が早い ・寒い時期でも乾燥ムラが出にくい | ・消費電力が大きく、乾燥の電気代が高くなりやすい ・高温乾燥で衣類の傷み、縮みやシワが出ることがある ・排気の熱と湿気が室温上昇や結露につながることがある(設置環境による) |
設置スペースを正確に測定する
ドラム式洗濯機を選ぶ際は、本体サイズだけでなく、設置後の使い勝手まで含めたスペースを正確に測定することが重要です。
以下のポイントを確認しましょう。
- 本体の幅・奥行き・高さが防水パンや設置スペースに収まるか
- 扉を全開にするための前方スペースが確保できるか
- 扉の開き方(右開き・左開き)が洗面所の壁や動線に合っているか
- 本体の高さと蛇口の位置が干渉しないか
- 排水口の位置や清掃スペースに無理がないか
ただし、設置スペースに問題がなくても、玄関や廊下、洗面所の入口が狭い場合、搬入できないことがあるため注意してください。
設置スペースだけでなく、搬入経路の確認も忘れず済ませておきましょう。
メンテナンスのしやすさを確認する
定期的なお手入れが欠かせないドラム式洗濯機では、メンテナンスのしやすさも重要なポイントになります。
特に乾燥フィルターは使用のたびに掃除をする必要があるため、取り外しが簡単か、掃除しやすい設計になっているかどうかなど、可能であれば店頭で実際に触って確認してみるのがおすすめです。
近年は、2層構造のフィルターで糸くずを効率よく捕集できるモデルや、自動お掃除機能を搭載した機種も増えています。
そのぶん本体価格が高額になることに注意が必要ですが、日々の負担を減らしたいなら、ぜひお掃除機能搭載モデルの導入を検討してみてください。
必要な機能を見極める
付加機能は便利ですが、使わない機能が多いとコスト負担だけが増えます。
必要度に応じて優先順位を決めましょう。
| 機能 | 内容・特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| ヒートポンプ乾燥 | 低温で乾燥し、衣類へのダメージと電気代を抑えやすい | 本体価格が高くなりやすい |
| 温水洗浄 | 温水で皮脂汚れやニオイを落としやすい | 消費電力が増える場合がある |
| スチーム機能 | 除菌・消臭・シワ低減を目的とした蒸気噴射 | 効果は衣類素材によって差が出る |
| シワ低減/仕上げ | 乾燥後の回転制御でシワを抑える | 完全にシワがなくなるわけではない |
| センサー制御 | 洗濯量・乾き具合を検知して運転を最適化 | センサー精度はメーカー差がある |
| 自動槽洗浄/槽クリーン | 使用後に槽内を自動で清潔に保つ | 定期的な手動 |
実際に店頭で確認する
カタログやネットの情報だけでは分からない、実際のサイズ感、扉の開閉のしやすさ、操作パネルの見やすさ、運転音などを体感するため、ドラム式洗濯機は実際に店頭で現物を見て確認することをおすすめします。
店員さんにメンテナンス方法を実演してもらったり、自分の使い方に合った機種を相談したりするのも有効です。
口コミサイトやレビューなどもしっかり確認しておきましょう。
迷ったら別の方法を検討してみよう

ドラム式洗濯機の選び方をお伝えしてきましたが、必ずしも「ドラム式洗濯機を購入すること」が、すべての人にとって最適な選択とは限りません。
ここでは、ドラム式洗濯機の購入に迷った際に、あわせて検討しておきたい方法について紹介します。
縦型洗濯機+衣類乾燥機でまかなう
ドラム式洗濯機を1台購入する代わりに、縦型洗濯機と衣類乾燥機を別々に購入するという選択肢もあります。
この形式であれば、洗濯と乾燥を分けて使えるので、洗濯物の量や種類に応じて自由に使い分けられるのが便利です。
洗濯中でも乾燥機が動かせるため、家族が多い家庭やまとめ洗い派の方にも向いています。
そのほか以下のようなメリットもあります。
- 洗濯途中で衣類を追加できる
- 投入口が上部で腰への負担が少ない
- 乾きムラが出にくく仕上がりが安定
- 設置スペースに合わせやすい
- 初期費用を抑えやすい
- 修理・買い替え時の負担が少ない
ただし、設置スペースが2台分必要になる、洗濯物を移し替える手間がかかるといったデメリットもあります。
設置スペースが取れない方や、洗濯から乾燥を一度に済ませたい方には利用が難しいこともあるかもしれません。
ドラム式洗濯機をレンタルする
ドラム式洗濯機の購入を迷っているなら、まずはレンタルで使ってみるという手もあります。
実際の生活の中でドラム式洗濯機の使い心地を確かめられるのが大きなメリットです。
- 実際の乾燥の仕上がりや所要時間を体感できる
- 洗面所の動線や扉の開閉がストレスにならないか確認できる
- 電気代や使用頻度が生活に合っているか見極められる
レンタル料金は業者によって異なりますが、月5,000~10,000円程度が一般的で、高額な初期費用も不要です。
不要になったら返却すればよく、処分費用もかからないので気軽に利用できます。
ただし長期レンタル(2年以上)の場合、トータルコストが購入を上回ることが多いので、利用期間と費用についてはあらかじめしっかり確認しておく必要があります。
また、レンタル品は中古であることが多いため、使用感や衛生面が気になる方も注意が必要です。
家電レンタルについてはこちらの記事でも解説しています
- 【2025年版】家電レンタルの相場を徹底比較!一人暮らし・単身赴任は買うより安くなる?
- レンタルか購入か?大学生の一人暮らしで家電がお得なのはどっち?費用・選び方も比較
- 一人暮らしで家電レンタルはやめたほうがいい?デメリットと向いている人を解説
- 家電レンタルでよくあるトラブルとは?事例や対処法をチェック!
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まとめ

高額な費用や故障リスク、機能・性能に関する不満などから「二度と買わない」といわれることもあるドラム式洗濯機ですが、製品の特性をきちんと把握し、自分のライフスタイル・設置環境に合ったものを選ぶことで、納得して長く使い続けられる場合もあります。
コラムの内容を参考にして、ぜひ自分に合ったドラム式洗濯機を見つけてみてください。
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