一人暮らしの初期費用の相場

まずは一人暮らしにかかる費用の具体的な内容を知っておきましょう。
ここでは賃貸契約を結び、一人暮らしをスタートする方の初期費用の相場を紹介しています。
賃貸契約にかかる費用
一人暮らしを始めるときは、アパートやマンションなどを借りるという方が多いでしょう。
賃貸契約を結ぶ際の初期費用の相場は家賃4か月~6か月分程度の25万円~35万円が目安です。
具体的には以下のような費用が発生します。
家賃・共益費
入居時にはその月と翌月分の2か月分の家賃を支払うのが一般的です。
月の途中での入居となる場合は、基本的には日割り計算となります。
共益費はマンションやアパートなどの共用部分を管理する費用で、家賃の5%~10%程度としていることが多いでしょう。
敷金
敷金とは、退去時の原状回復のための費用で、入居時に預けておきます。
費用の目安は家賃の約1か月分ですが、退去の際、原状回復にかかる費用を差し引いた分が戻ってきます。
礼金
礼金は物件の保有者である大家さんへ支払う費用のことで、家賃の1か月分ほどが目安です。
仲介手数料
仲介手数料は物件を紹介してくれた不動産会社へ支払う費用です。
家賃の0.5か月~1か月程度が目安です。
火災保険料
万が一入居している物件が家事に遭った場合に備え、火災保険への加入が義務付けられていることが一般的です。
火災保険は2年ごとに更新となり、費用は1~2万円程度です。
鍵の交換費用
以前入居していた人と同じ鍵を持つことがないよう、玄関ドアの鍵を交換するための費用です。
鍵の種類によって費用が異なりますが、1万5千円~2万5千円程度が一般的です。
保証会社利用料
賃貸契約を結ぶ際は、家賃の支払いが滞った場合に備えて連帯保証人を用意するのが一般的でした。
しかし近年では連帯保証人の代わりに保証会社を利用するケースも多く、物件によっては加入が必須となることも。
初回の保証料は家賃の50%程度が一般的ですが、物件によって異なります。
引っ越し費用
今住んでいる家から荷物を運ぶという方は、引っ越し業者への依頼費用も視野に入れましょう。
引っ越し費用は、荷物が少ないときや近距離のときは安い費用で抑えられます。
一方で、運ぶものが大きな家具・家電を含むときや、遠距離になるときは高額になりやすいため、場合によっては新居の近くで用意したほうが安く済むこともあるでしょう。
以下は単身者の引っ越し費用の相場です。
- 近距離(100㎞圏内)…2.5万円~4.5万円程度
- 中距離(200㎞圏内)…3万円~9万円程度
- 遠距離(500㎞圏内)…4万円~13万円程度
- 500㎏以上の距離…6万円~30万円
ただし引っ越し費用は時期(繁忙期・閑散期)や建物の状況などによっても変動します。
必要な家具・家電の費用
初めて一人暮らしをするときは、必要な家具や家電を揃えることが多いでしょう。
何を揃えるかは人によって多少異なりますが、一般的に購入することが多いものをリストアップしました。
家具・家電それぞれを新品で購入したときの費用相場は次の通りです。
- 家具…5万円~10万円程度
- 家電…13万円~20万円程度
具体的な費用相場を見てみましょう。
| 家具の種類 | 価格相場 |
|---|---|
| ベッド・マットレス | 2万円~4万円 |
| 寝具セット | 1万円~2万円 |
| 収納棚 | 3千円~1万円 |
| テーブル | 5千円~1万円 |
| 椅子 | 5千円~1万円 |
| ソファ | 5千円~2万円 |
| カーテン | 5千円~1万円 |
| 照明器具 | 5千円~1万円 |
| 家電品目 | 価格相場 |
|---|---|
| エアコン | 6畳用:5~10万円 8畳用:6~12万円 工事費用:1万5千円~2万5千円 |
| 冷蔵庫(120L~150L) | 2万5千円~4万円 |
| 洗濯機(5~6㎏) | 2万5千円~4万円 |
| 炊飯器 | 3千円~5千円 |
| 電子レンジ | 5千円~1万円 |
| 掃除機 | 8千円~1万5千円 |
| ドライヤー | 5千円~1万円 |
ここで紹介した価格は一人暮らしにおいて不自由のない機能を備えたものです。
家具や家電はメーカーやモデルなどによって金額が大きく異なることもあるため、あらかじめ予算を決めておきましょう。
生活用品・あると便利なものの費用
予算に余裕があるときは、以下のものを揃えると生活がより快適になります。
また、自炊をする人は調理器具やキッチン用品なども用意しましょう。
| 品目 | 価格相場 |
|---|---|
| ラグ・カーペット | 3千円~5千円 |
| テレビ | 2万円~3万円 |
| ガスコンロ | 1万円~2万円 |
| 電気ケトル | 3千円~5千円 |
| 調理器具(フライパン・まな板・包丁など) | 1万円~2万円 |
| 食器・カトラリー類 | 2千円~5千円 |
| 洗濯用品(ハンガー・洗濯かごなど) | 2千円~3千円 |
| 掃除用品(ごみ箱・クイックルワイパーなど) | 千円~2千円 |
一人暮らしの初期費用を安く抑えるコツ

ここまでお伝えしたように、一人暮らしの初期費用の総額は50万円~70万円程度と高額になります。
初期費用を少しでも安く抑えるには、物件選びも重要なポイントです。
ここでは初期費用を安く抑えるコツを紹介します。
敷金・礼金がゼロの物件を検討
物件によっては敷金・礼金がゼロ、または安く設定していることもあるため、初期費用を抑えたいという方はチェックしてみましょう。
敷金・礼金のゼロ物件は、駅から遠い物件や借り手が見つかりにくいエリアなどで増えています。
また、築年数が古い物件でも敷金・礼金が安く設定されていることがあるため、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ただし、敷金・礼金がゼロの物件の中には「日当たりが悪い」「幹線道路沿いで騒音がする」といった条件が悪い物件や、家賃を高く設定しているということも。
安心して住むためには、敷金・礼金が安い理由やトータルコストなども確認しておくことが大切です。
仲介手数料が安い不動産会社を選ぶ
一般的に多くの不動産会社ではホームページで仲介手数料が記載されているため、いくらかかるか確認しておきましょう。
インターネット上で紹介されている物件は別の不動産会社で紹介してもらえることも多く、手数料が安い会社を選ぶことで出費が抑えられます。
また、不動産会社によっては仲介手数料の割引キャンペーンを行うこともあるため、定期的にホームページやチラシなどをチェックしておくのがおすすめです。
閑散期を狙って入居する
6月~8月は引っ越しが少ない時期で、不動産業界の閑散期にあたります。
この時期は不動産会社が熱心に部屋を探してくれる可能性が高く、場合によっては礼金や仲介手数料の値下げ交渉が可能です。
一方、2月~4月や9月~10月は引っ越しの多い時期です。
特に3月下旬から4月上旬にかけては新生活を始める新社会人や学生の引っ越しが集中し、業者の確保が難しいだけではなく、料金が閑散期に比べ倍近く値上がりすることも。
可能であれば2月に引っ越しをずらしたり、自分で荷物を運んだりすると引っ越し費用の節約に繋がります。
エアコン・ガスコンロなどが備え付けてある物件を探す
物件によってはエアコンやガスコンロ、カーテンといった設備が付いていることもあります。
こうした物件を選べば自分で用意するものが減るため、初期費用の軽減に繋がるでしょう。
業者へは依頼せず自力で引っ越しする
引っ越し費用を抑えたい方は業者を利用せず、自力で引っ越すほうがお得になるかもしれません。
特にこれから一人暮らしを始める方は移動する荷物が少なく、自力での引っ越しがしやすいのでおすすめです。
ただし車をレンタルするする人や大きな荷物の運搬がある人は、個人での運搬費用や負担などを考慮し、業者とどちらが良いか比較してから選択しましょう。
家具や家電を安く揃えるポイント

一人暮らしの初期費用の中で、賃貸契約の次に大きな割合を占めるのが家具や家電の購入費用です。
家具や家電にかかる費用を安く抑えるポイントを見ていきましょう。
家電を中古品で揃える
家電は新品ではなく中古品を購入するほうが安く済むことがあります。
例えば家電の中でも購入額が高くなりやすい洗濯機は、新品での価格相場が6万円~10万円ほど。
しかし中古での価格相場は2万円~と数万円ほど安く手に入る可能性があります。
特にこれから一人暮らしを始めようとしている学生の方には、低予算で十分な機能が付いた家電が手に入るのでおすすめです。
ただし中古家電を買うときは価格だけではなく「年式」「保証内容」「クリーニング済みかどうか」など、総合的に判断するようにしましょう。
家具はアウトレット家具・インターネット通販などで探す
家具はメーカーや素材、大きさなどによって金額が大きく異なります。
デザイナーズ家具や有名ブランドの家具は別ですが、一般的な家具であればアウトレット品やインターネット通販などの組み立て家具でもお値打ちなものが見つかります。
ただし好きなブランドがある人や、人とは違ったデザインを好む人は中古品の方が向いていることもあります。
予算に合わせてこだわりたい家具だけを高価なものにし、ほかの家具は格安で揃えることも検討してみましょう。
セット販売を利用する
一人暮らし用の家具や家電はお得なセットで販売されていることもあります。
デザインやスペックの選択肢が少ない代わりに、単品で購入するよりもお得になっていることがあるため、家電量販店や大手メーカーのサイトをチェックしてみましょう。
家具・家電レンタルを利用する
まとまった初期費用を用意するのが難しいという方は家具・家電のレンタルサービスの利用がおすすめです。
購入費を払わず毎月のレンタル料金で済むため、初期費用を抑えつつ必要な家具・家電を揃えて快適な新生活を始められます。
また、レンタルなので不要になったときに返却するだけで済み、処分の手間や費用などもかかりません。
特に学生や単身赴任の方などは家具や家電を使用する期間が限られていることが多く、いつか不要になることを考えると便利なサービスです。
レンタルか購入かを決めるのは「使用期間」がポイント

家具・家電のレンタルが購入よりもお得になるかどうかは「使用期間」によって異なります。
使用期間が2年以内なら購入よりレンタルがおすすめです。
ここでは一人暮らし向けの家具・家電(冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ベッド)を半年・1年・2年・4年で利用したときの総額の費用を比較します。
利用期間が半年の場合
家具・家電の利用が半年と短期間の場合は、購入よりもレンタルのほうがお得になりやすいです。
特に洗濯機やエアコンといった高額な家電で価格に大きな差が出ます。
| 品目 | 購入費用 | レンタル費用(半年間) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(120~150L) | 2.5万円~4万円 | 9千円~1.2万円 |
| 洗濯機(5~6㎏) | 2.5万円~4万円 | 1.2万円~1.5万円 |
| 電子レンジ | 3千円~5千円 | 3千円~9千円 |
| 炊飯器 | 5千円~1万円 | 3千円~約4千円 |
| ベッド・マットレス | 2万円~4万円 | 約1万円 |
| 総額 | 7.8万円~13.5万円 | 3.7万円~5.1万円 |
半年間では約4万円~8万円ほどレンタルのほうが安いことがわかります。
単品プランではなく一人暮らし向けのお得なセットを利用すれば、さらに費用を抑えられるかもしれません。
レンタルを半年利用するときの注意点
レンタル会社やプランによっては半年間では毎月のレンタル料が割高になってしまう場合もあります。
そのような会社は長期になるほど1か月のレンタル料が安く設定されていることが多いでしょう。
また、最低レンタル期間を設けているときも注意が必要です。
一般的には3か月、半年、1年程度ですが、決められた最低期間よりも早く返却すると解約金が発生することも。
半年でのレンタルを利用する際は、最低レンタル期間を確認しておきましょう。
利用期間が1年の場合
家具・家電の利用期間が1年程度であれば、レンタルのほうがお得になることが多いでしょう。
| 品目 | 購入費用 | レンタル費用(1年間) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(120~150L) | 2.5万円~4万円 | 1.8万円~2.4万円 |
| 洗濯機(縦型5~6㎏) | 2.5万円~4万円 | 1.8万円~2.4万円 |
| 電子レンジ | 3千円~5千円 | 6千円~1.8万円 |
| 炊飯器 | 5千円~1万円 | 6千円~9千円 |
| ベッド・マットレス | 2万円~4万円 | 2.1万円 |
| 総額 | 7.8万円~13.5万円 | 6.9万円~9.6万円 |
レンタル費用はファストレンタルの価格
1年間で比較しても、レンタルのほうが約1万円~4万円程度安いことがわかります。
レンタルを1年利用するときの注意点
1年レンタルするときも半年と同様に、最低レンタル期間が設けられているか確認しましょう。
利用期間が2年の場合
一般的にレンタルか購入のどちらがお得になるかは2年が分岐点です。
2年以内ならレンタル、2年以上なら購入したほうが安くなりやすいと言われています。
| 品目 | 購入費用 | レンタル費用(2年間) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(120~150L) | 2.5万円~4万円 | 3.6万円~4.8万円 |
| 洗濯機(縦型5~6㎏) | 2.5万円~4万円 | 3.6万円~4.8万円 |
| 電子レンジ | 3千円~5千円 | 1.2万円~3.6万円 |
| 炊飯器 | 5千円~1万円 | 1.2万円~1.8万円 |
| ベッド・マットレス | 2万円~4万円 | 4.2万円 |
| 総額 | 7.8万円~13.5万円 | 13.8万円~19.2万円 |
レンタル費用はファストレンタルの価格
レンタルを2年利用するときの注意点
レンタル会社によっては2年以上の長期利用になると月々のレンタル料金が安くなるプランもあるため、複数の会社をチェックしてみると良いでしょう。
利用期間が4年の場合
4年間と長期間で利用するときは、レンタルよりも購入のほうがお得になりやすいでしょう。
| 品目 | 購入費用 | レンタル費用(4年間) |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(120~150L) | 2.5万円~4万円 | 7.2万円~9.6万円 |
| 洗濯機(縦型5~6㎏) | 2.5万円~4万円 | 7.2万円~9.6万円 |
| 電子レンジ | 3千円~5千円 | 1.2万円~7.2万円 |
| 炊飯器 | 5千円~1万円 | 1.2万円~3.6万円 |
| ベッド・マットレス | 2万円~4万円 | 8.4万円 |
| 総額 | 7.8万円~13.5万円 | 27.6万円~38.4万円 |
レンタルを4年利用するときの注意点
レンタル会社によっては「レンタル期間が4年まで」「1年以上は延長のみ」など、長期間のレンタルに適していないことがあります。
一方で学生向けのプランや4年間でのレンタル契約など、4年間でのレンタルのほうがお得になるケースもあるため、会社ごとのサービス内容やプランを比較して検討しましょう。
レンタル料金だけではない隠れたコストに注意

レンタルか購入のどちらが安いか比較するときは、レンタル料金だけではない隠れたコストにも注目することが大切です。
家具や家電を購入したときの、将来かかる費用をまとめました。
引っ越し費用
単身赴任や学生など期間限定で一人暮らしをするという方は、いつかまた引っ越しをする日がやってきます。
家具や家電を購入したときはそれらを処分、または新居へ持って行くかのどちらかを選択しなければなりません。
ベッドや洗濯機、冷蔵庫といった大型のものは自分での移動が難しく、業者へ依頼することもあるでしょう。
その際には数万円程度の引っ越し費用がかかります。
処分費用
購入した家具や家電は不要になった際に以下のような処分費用が発生します。
- 粗大ごみ収集手数料…(自治体で粗大ごみ収集を利用したときの手数料)
- リサイクル料金…(家電リサイクル法対象家電 テレビ、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどのリサイクル費用)
- 収取運搬費…(家電をリサイクル処理施設まで運搬してもらう費用)
修理費用
使っている家具や家電が故障した際は、購入店やメーカーへ問い合わせて修理してもらうこともあるでしょう。
修理するのが保証期間外であった場合、部品代や技術料などを支払う必要があります。
一方でレンタルの場合は不要になった時点で返却が可能なため、引っ越し費用や処分費用はいりません。
また、通常使用での故障や不具合には保証で対応してくれるレンタル会社がほとんどです。
購入するかレンタルにするか迷っているときは、トータルのコストも比較して選ぶようにしましょう。
まとめ

今回の記事では一人暮らしの初期費用について解説してきました。
これから新生活を始めるという方は、具体的には以下のような費用がかかります。
- 新居の賃貸契約に関する費用…約25万円~35万円
- 引っ越し費用…3.5万円~6万円
- 家具や家電の購入費用…18万円~30万円
一人暮らしの初期費用は住むエリアやライフスタイルなどによっても異なりますが、一般的には50万円程度かかると言われています。
初期費用を少しでも安く抑えるには、家具や家電選びが重要です。
新品や中古での購入、レンタルなどから自分の希望やライフスタイルに合わせて、お得に揃えられる方法を選びましょう。



